7月6日(土)
10時前に素材工房に向かう。
工房に着くや否や、Fabioが笑顔で迎えてくれる。
Fabioと共にミラノの工房で、一点一点コーディネーションを考えて、素材を選択するときの想いは、私にとって至福の時である。
時代は常にダイナミックに動いているが、人々は、未知なるものへの不安を抱えながら、先人たちの想いを踏襲しつつ蛇行し歩みを進めている。
それが人間らしさと言うものであろう。
Fabioと一緒にコレクションの素材を選択した後は、モンテナポレオーネ通りを歩く。
各メゾンのウィンドーには秋冬の作品がエレガントに展示されている。フォーレストグリーンとブラウン系のスコットランドツイードの一連と、ダンディズムの香りをまき散らしているエレガントなヨーロッピィアンテイスト満載のショーウィンドーである。
マンゾーニ通りをドォーモ広場に向かうが、ラッキーなことにドォーモ広場の近くの教会で結婚式を目にする。
かなりのクラスを感じさせる新郎新婦と招待客の皆さんである。
シルクナチョラルホワイトのウェディングドレスは、あくまでのクラシックスタイルで、とてもシンプルでエレガンスの香り満載である。
招待者の衣装をチェックする。
チュニックとパンツの組み合わせも多く、ボレロとワンピースのアンサンブルなどなど・・。
英国王室の結婚式で見られるような帽子を被っている女性は多くはない。
男性も皆ダークスーツで、ソコソコフォーマルな感じである。
確かに、きちんとしすぎない程度のカジュアル感はあるが、そこは歴史に裏付けられた装いのルールを外していないゴージャスなスタイルが素晴らしい。
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【パリ編】に続く、、、